人質司法を終わらせよう。角川裁判を追う。
【活動報告】7月14日、東京地裁での角川裁判傍聴と報告会に出席して
7月14日、東京地方裁判所で行われた角川裁判の傍聴と、その後に開催された報告会に出席いたしました。
この日は、報道の在り方や刑事司法の構造的問題について、深く考えさせられる貴重な機会となりました。
登壇されたのは、当団体も再審法改正を求める市民集会等でも何度もお会いしている村山智昭弁護士、昨年の折山事件のクラウドファンディングの会でも同席させて頂きました先月再会いたしました海渡雄一弁護士、文藝春秋の顧問弁護士である喜田村洋一弁護士、そして「無罪請負人」として広く知られる弘中惇一郎弁護士。さらに、当団体の発起人の恩師である伊藤真弁護士も登壇されました。
伊藤真弁護士とは少し久々の再会でしたが、当団体が発足するきっかけの事件当初より当時はまだ発起人が在籍していた伊藤塾を通して伊藤真弁護士には相談させて頂いておりましたが、ほんの数年でまさかこのような会場で再会し、報告出来ることがあるとは感慨深いものがあったようです。
また報告会では、大川原化工機事件の被害者である相嶋様のご子息が登壇され、人質司法や報道の在り方について語られました。
実は当団体発起人は当団体発起直後に、大川原化工機事件の大川原社長とはお会いしており、今回のご子息の対談はさらにそれぞれの事件当事者からもお話を伺っていたので、一つの冤罪事件がどれほど色々な人の人生を狂わせてしまうのか、改めて考えさせられて、非常に意味深いものとなりました。
相嶋様のご子息から語られたお話は、とても心が痛む内容でありながらも、その語り口は終始冷静で「一国民としての視点」を忘れてはならないというメッセージを強く感じました。
この「一国民としての視点」は、当団体が最も大切にしている理念でもあります。
制度の内側にいるだけでは見落とされがちな国民の痛みや声を、私たちはこれからも見つめ続けたいと、改めて強く感じました。
今回の傍聴と報告会への出席を通じ私たちはまたひとつ、自らの原点を確認する機会を得ることができました。
冤罪を生まない社会の実現に向けて、少しでも役に立てるよう今後も活動を続けてまいります。
また、まだブログには投稿しきれてなくて、インスタグラムのみだったのですが、先月も青山学院大学で行われた角川裁判の人質司法に関してのカンファレンスがあり、出席させて頂きましたが、今回は角川様ご本人とご挨拶お話させて頂き、なんと名刺交換までさせて頂きました。
また角川様ご本人がスピーチで印象的だったのが「この素晴らしい弁護士たちが集まってくれた弁護団は本当に貴重であり(司法的に)価値がある」ということを仰っており、それは当団体としても本当に心底共感いたしております。
これは余談ですが、会場には報道でも有名な某記者やジャーナリストの方々もいらしており、実はこの方々とは前後して別の機会でそれぞれ接点があり、少々驚きましたがこの様な活動をしてるときっと世間は狭い、ということもあるのでしょう。
アメリカでもよく「It's a small world」と言ってました。
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